ATH-ESW9 Recabled with Lune


はじめに

以前、Null Audio Studioの方にATH-ESW9をリケーブルしていだだいたことを紹介しました。
その時は、あまり聞き込んでいなかったために簡単な記事で終わっていたかと思います。
そして今回、日本に滞在していた3週間弱。
その間に、じっくりと聞き込むことができたのでリケーブル後のレビューを書いてみたいと思います。
※過去のESW9レビューは下記のリンクからどうぞ。
audio-technica/ATH-ESW9

視聴環境

CREATIVE ZEN Vision:M→Mini3 (L/R:AD8397, Ground:OPA690)→Ultimate Link Silver Reference→ATH-ESW9 Lune Cable
MP3(LAME 320kbps)

レビュー

より低音が豊かになったように思います。
リケーブルしないままでも、十分に質の良い低音だったんですが、より向上しました。
リケーブル直後では、ボーカルがやや引っ込んでしまった印象を受けたのですが、しばらく使っているうちにその印象は薄れ、問題ないように思います。
元のESW9の音と方向性が変わったというよりかは、元々持っているESW9の長所をより伸ばしたという感じがします。


聴く曲のジャンルとしては、相変わらずジャズやクラシック、ピアノの曲が合います。
以前はあまりESW9でロックは聴かなかった、というよりあまり合わない印象を持っていたのですが、聴いてみるとなかなか良いように思います。
ロックをGRADO SR-325iで聴いたときのようなノリが良く、楽しく聴かせてくれるというのとはちょっと違うんですが、このESW9で聴くロックも魅力があります。


以前から合わないなと感じていた、テクノや打ち込み系の曲は・・・う〜ん、微妙だなぁ、と。
聞くに堪えない訳ではないのですが、生音を聴くほうが長所を生かせると思います。
例えば、ジャズを聴いていると、ベースの弦のはじいている感じまで聴こえているような気もしますし、ドラムなどパーカッションの音も心地よく響きます。


リケーブルする前から感じていたことですが、男性ボーカルより女性ボーカルのほうが合う気がします。
男性ボーカルが決して悪いというわけではないです。
私の好きな男性アーティストに徳永秀明さんがいるんですが、「良い声してるなぁ!」と思わせる説得力があります。
ただ、女性の声のほうが、ヌケが良いというか、声が良く通るというか・・・。
なんと言えばいいのか難しいのですが、透明感があるといった言葉が合うかもしれません。
漠然としていて申し訳ないです・・・。


アニソンであれなんですが、「電脳コイル」というアニメのOP/EDを担当している池田綾子さんの「プリズム」「空の欠片」、女性ボーカルの良さを感じたのがこの2曲だったりします。
声の艶とか伸びとか、「あれ? こんなに良い曲だったっけ?」と思うほど良かったです。
友人に聞かせてみたところ、「違う曲に聴こえるな。」と語っていました。


今回リケーブルしてみて、音に関してはこれといって前より悪くなったという点はないように思えます。
ただ、ケーブルがとても細くて、取り回しには気を使いますね。





後記

「良い」とか「合う」とか言葉が漠然としていて、自分の力の無さを感じます。
より質の良いレビューを目指して、頑張っていきたいです!