東のエデン

はじめに

東のエデンのテレビ版が完結。
ということで、レビューを書いてみたいと思います。
1話を見たときに書いた感想では「期待できる!早く続きがみたい!」と絶賛していたんですが・・・
う〜ん・・・この最終回は・・・。
とりあえず、レビューにいってみましょう!

基本事項

ストーリー

2010年11月22日月曜日、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生する。人々はこのテロ事件を『迂闊な月曜日』と呼んだが、奇跡的に1人も犠牲者が出なかったこともあって次第に危機意識を失っていった。
それから3ヵ月後、アメリカニューヨークへ卒業旅行に出かけていた大学生・森美咲は仲間と別れてワシントンD.C.を訪れ、ホワイトハウスの噴水にコインを投げようとして警官に呼び止められる。そこに全裸で拳銃と携帯電話を持った謎の日本人青年・滝沢朗が現れ、咲は難を逃れる。
意気投合した2人は一緒に日本へ帰国することとなるが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれる。その時、滝沢の携帯電話に「ジュイス」と名乗る女性からのメッセージが入る…。(wikipediaより)

レビュー

全11話という、比較的短めの話数。
そのためか、話はテンポ良く進んでいったように思えた。
テーマは「100億円を使って、日本を救う」という一見、馬鹿げたものではある。
しかし、それには、アニメの中で「日本という国が、もうだれかが救わなければならないところまできている」からという理由があるのだ。
100億を使って、日本を救うというのは確かに、馬鹿げてはいる。
けれども、日本という国がさまざまな問題を内包している、そしてそれは救うべき対象であるという点では、我々の生きる現代社会にも繋がってくる点があるように思える。


アニメ前半の話では、その「日本を救う」責務を負わされた全12人の「セレソン」と呼ばれる人物が次々と現れる。
セレソンは、100億円の電子マネーが入っているノブレス携帯を使用し、なんらかの行動を起こしていく。
また、その行動は他のセレソンに通知される。
実際には、各セレソンが実行したいと考える行動はコンシェルジュであるジュイスが遂行するという流れになっている。
それを利用して、お互いの動きを探り合い、時には対峙し、謎をよりいっそう深めていく。
多くの伏線がアニメ前半では置かれたような印象であった。
そんな伏線があったからこそ、私は前半は非常に面白いな、と期待してみたのである。


主人公である、滝沢朗は9番目のセレソンである。
前述の電子マネーを使用し、自身の記憶を消した滝沢がニューヨークでヒロインである森美咲と出会うところから物語は始まっている。
基本的には、滝沢が自身の記憶探しをしつつ、他のセレソンたちと出会い、アニメ後半に向かうにつれて少しずつ全貌が分かってくるといった形で物語は進んでいく。


主人公の滝沢朗は、積極的に行動し、アニメの中でも動き回る主体性が強いキャラクターであり、さすが主人公だなという印象だ。
逆にヒロインである森美咲はあまり行動せず主体性のないキャラクターだと言えよう。
最終的には滝沢にとっての「守りたい人」という形にはなったものの、個人的にメインヒロインとしての魅力は感じられなかった。
だが、こういうのもそれはそれでありなのかな、と。

正直にいって、今回の全11話のテレビ版だけ見ることはお勧めできない。
あまりにも、謎が多く残されすぎていて、よく分からなかったからである。
たとえば、結局滝沢は当初の目的である日本を救ったことになったのかどうかとか、ミサイル迎撃のプロセスも大きく省かれていてどうなのかなどの疑問が残る。
私も見終わった後は、どうもすっきりしなかった。
「これで終わっちゃうの?」といった感じだ。
アニメ前半は多くの謎が提示され、面白みを感じたが、後半は前述のように少しずつ全貌が分かってきただけである。
もちろん、劇場版が2作公開されるからこそ、伏線なども残したままなのだろうが、アニメ版だけしか見ないのなら期待はずれになってしまうかもしれない。


個人的には、24話くらいの構成でゆっくりと物語を展開してほしかった。
惜しい作品である。
ただ、劇場版が公開されるとのことで、それを見ることを視野に入れるのなら名作ともなりうるのではないかと思う。
私も劇場版を見ることを考えているので、その点では、のこされた謎や疑問、最終的な結末はどうなるのかといった点で非常に楽しみである。
劇場版の出来・不出来で評価が変わってくるアニメだといえよう。


公式サイト

後記

レビューということで堅い文章で書いてみましたがいかがでしょう。
まだまだ下手くそですよね・・・
なんか色々書いていますが、前半はなかなか面白いアニメです。
後半は良く分かりませんでしたが・・・(;・∀・)
とりあえずは劇場版に期待!ということで。


はてなダイアリーに移行するにあたり、記事を若干訂正しました。